デザインを追求する美容師であり続けるために。 SAMANコウノトシユキの生きる道。 【関西人気美容師を繋ぐ輪】

 

⑧ヘアデザインに対するこだわりを教えてください。

「なんとなくこんな感じがかわいい」といった感覚的なデザインを作るのではなく、理論に基づいたデザインを作ることですね。感覚的にデザインを作れるのは、ほんの一握りの天才だけなので(笑)。

僕が特に意識してチェックしているのは、お客さまのファッション。ブランドコンセプトや歴史的な背景など総合的に見て、それに合ったヘアスタイルづくりを意識しています。要はヘアスタイルだけにフォーカスするのではなく、お客さまの全身にフィットするヘアデザインに仕上げるということですね。

 

⑨SAMANをつくったきっかけはなんですか?

入社してから15年間、ずっと同じお店で働いてきたので「自分が理想とするお店をイチからブランディングしたい」という想いが少しずつ芽生えてきたんです。ちょうどコロナの第一波が来た頃だったので、改めて自分の美容師人生をリセットしようと思ったんです。

 

 

⑩「SAMAN」という名前の由来は?

アイスランド語で「いっしょに」という意味です。日本語で自分が大事にしたい想いやコンセプトを書き出して、厳選した言葉をアイスランド語に置き換えました。

 

⑪どういうサロンづくりを目指していますか?

ただ髪を切るだけでなく、常にデザインを発信し続ける高感度のサロンであり続けたいと思っています。また、今では美容師の働き方も多様化してきているので、時代の流れに合わせて柔軟な働き方にも取り組んでいきたいです。僕の理想は、誰もが自然体で過ごせるお店づくり。そんなお店をスタッフやお客さまといっしょに作っていきたいですね。

 

サロンの立ち上げで苦労した点は?

テナント探しですね。立地環境はかなり重要ですが、いい物件にはライバルも多く、なかなか理想の物件に出会えなかったんです。半年間は毎日自転車を漕いで市内を巡り、ようやく出会ったのがここ。天満橋駅からもアクセスがよく、都会でありながら川や緑など自然を感じられる理想の環境です。

 

 

独立を果たした今、一番楽しいことはなんですか?

毎日が楽しいですよ。大阪での美容師歴も長いのでこれまで担当させてもらったお客さまも多く、またその方々が新しいお店に足を運んでくれるだけで幸せです。自分がこだわって作ったお店なので「ええ場所にお店作ったな」「めちゃくちゃオシャレやね」って言葉をかけてもらえるだけで、改めて独立してよかったなと感じます。

 

⑭こだわっている薬剤やハサミ、何かアイテムがあれば教えてください

その時々のトレンドに合わせて、ハサミは新調しています。前に使っていたハサミはもっと柔らかく切れるタイプでしたが、僕が今こだわっているデザインがラインを強調したスタイルなので、バシッとラインが出るハサミに変えました。

 

⑮今後美容業界はどう変わっていくと思いますか?

美容業界もある程度成熟しきった今、今後は美容師が二極化していくんじゃないでしょうか。美容師の道を突き詰めたいという職人気質な人か、安定を求める社員タイプか。どちらも美容業界には必要な人材なので、上手く共存できれば業界の繁栄につながっていくと考えています。

 

>どんなサロンが勝ち残っていくと思いますか?

 

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