daughter尾花 宏之さんが駆け抜けた波乱万丈の美容師道 【関西人気美容師を繋ぐ輪】

 

関西で今勢いのある美容師紹介企画、「関西人気美容師を繋ぐ輪」 。第4回目は「心地のいいナチュラル」と「ギャップ感」をコンセプトにした神戸のサロン『daughter』のオーナー、尾花 宏之(おばな ひろゆき)さんです。強めでアクセントの効いたスタイルから、柔らかい抜け感のあるスタイルなどの多彩なパーマデザインを得意とし、神戸の女性を虜にしている尾花さん。今でこそ人気美容師として最前線で活躍しているが、その成功の裏には波乱万丈のストーリーが!? トップスタイリストになるまでの経緯、今後の美容業界、さらには私生活に至るまで、一問一答で彼の徹底解剖をしてみましょう。

 


 

【はじめに】バトンリレー形式インタビュー!

Q1 .前回紹介してもらったKaoriさんとの関係は?

以前、僕の勤めていたサロンが三宮にあり、Kaoriさんが働くDreapと近かったので自然とインスタで繋がるようになったんです。その後、僕がサロンを辞めてdaughterの立ち上げ準備に追われていた時、僕のお客さまから「ショートにしたいんだけど誰か上手い人いますか?」と要望があったんです。そこでショートが得意なKaoriさんを紹介したことを機にどんどん交流が深まっていきました。

 

【学生時代~アシスタント】

Q2.出身校はどちらですか?どんな美容学生でしたか?

神戸出身だったこともあり、その流れで神戸理容美容専門学校へ。高校と美容学校を両立しながら、美容室でアルバイトをしていました。昔からカツカツした生活の方が性に合ってるんです。

 

Q3.美容師になろうと思ったきっかけは?

「髪の毛をアレンジするのが好き」「ヘアデザインに興味がある」といった生粋の美容好きという訳ではありませんでした。ただ、僕の学生時代はとにかくカリスマ美容師ブームの真っ只中。僕は将来の夢も憧れの職業もなかったので、単純に「カッコイイ」という理由で美容師の道を進むことにしました。

 

 

Q4.最初に入社したサロンはどんなサロンでしたか? 入社した決め手は?

神戸市の郊外にある6席くらいの小さなサロン。オーナーが技術志向で、その頃では珍しくカラーリストの資格も持っていました。入社した決め手はまさに直感ですね。当時はインターネットじゃなく、チラシや店頭の看板でスタッフを募集しているサロンが多かったんです。僕の場合はたまたま目に入ったサロンに「すみません、雇ってもらえないですか?」って飛び込みで自分を売り込み、勢いのまま働かせてもらえることになりました(笑)。昔から行動力は人一倍でしたね。

 

Q5.アシスタント時代の苦労を教えてください。

初めのサロンは3年で辞めて、その後三宮のサロンへ転職したのですが、そこは冗談抜きでかなり厳しかったですね。美容師としての身なりのほか、タオルのたたみ方もミリ単位でズレたら怒られたり……。案の定、退職者が続出しましたし、僕自身もかなり追い込まれましたね。

 

Q6.スタイリストデビューまでの経緯を教えてください。

2社目のサロンで店長をしていた先輩が独立し、当時では珍しい業務委託サロンを立ち上げることになったんです。その先輩にお世話になっていたこともあり、僕も後を追ってサロンを退職。「お前も切れるだろ?」という先輩の一言で、突如としてお客様ゼロの状態でフリーランスの美容師としてデビューすることに。今でこそ笑い話ですが、それまではカットを教わったことがなかったので無謀なチャレンジでした。

 

 

【スタイリスト】

Q7.フリーランスの美容師 、苦労はありましたか?

未熟な状態でフリーになった もちろん売上は伸びず、安定するまでは7,8年くらいはかかったのではないでしょうか。フリになりたて の頃は5,6万円の家賃を払うのでギリギリの状態。ご飯の替わりに豆を食べていたくらいで、今より20キロも痩せ細っていましたからね(笑)。

 

Q8.売上が伸びるようになったターニングポイントは?

知り合いに美容師兼コンサルタントがいて、広告の打ち出し方をはじめ、消費者の購買心理・マーケティング・マネジメントなど経営に関する色んなことを教えてもらったんです。美容以外に経営面まで視野を広げることでようやく売上が100万円を超えることができました。それが32、33歳の頃なので他の美容師と比べると僕はかなり遅咲きですね。

 

Q9.自分のP Rポイントと得意な技術はなんですか?

以前はショートスタイルが得意でしたが今はパーマデザイン。とは言え、僕はかなりの飽き性なのでトレンドや気分に合わせて得意なスタイルを変化させていく感じですね。次に挑戦したいと思っているのは、70~80年代のレトロで不安定なデザインの「マレットヘア」のようなスタイルかな。長らくダサい髪型の代名詞とされていますが、今の時代に合わせてブラッシュアップして、オリジナルのヘアスタイルを生み出していきたいです。

 

Q10.スタイル作りで意識していることやこだわっていることはなんですか?

その人にもっとも「馴染む」「フィットする」スタイルですね。顔型や髪質を意識するのは当然のことですが、それ以上にその人自身の人間性を感じ取るように意識しています。性格、話し方、靴からアクセサリーまで全身のファッションなどトータルでチェックして、その人の世界観や空気感にぴったりのスタイルを提案しています。

 

Q11.壁にぶつかった時、自分のモチベーションの上げ方を教えてください。

僕ならまずはひたすら練習するかな。とにかく考える前に動く。ひたすら自分と向き合って練習しているうちに、自然とモチベーションも上がっていく。それでできないことができるようになったら純粋に楽しいし、お客さまが喜んでくれたら大きな成功体験も得ることができますからね。

 

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