“OCEAN TOKYO歴代最年少スタイリスト”は通過点でしかない -OCEAN TOKYO WHITE 奥村 健司郎さん U29次世代美容師-

技術やデザインが凝り固まった美容師にはなりたくない

 

 

ヘアデザインって、その時の瞬間的なその人の好みや感性の影響を受けるものであり、自分の中でしか正解を導き出せないものだと思っています。

 

デビューしてからも自分の身の回りから吸収できるものはなんでも吸収し、全部自分の中に取り入れています。仕事はもちろん、普段から周りをよく見ています。街と人、そして時代の空気を感じることを大切にしたいんですよ。

 

 

上手い美容師になりたい気持ちに嘘はないけれど、特定の技術、デザインに凝り固まった美容師になりたくないと思っています。いつまでも遊び心、冒険心を持った美容師になりたい。だから、人の考えや環境に染まりすぎることが怖いんです。周りに流されず、自分が「いい」と思えるものを出していきたいと思っています。そのためにも、「なんでもできる美容師」になりたいんです。

 

 

「OCEAN TOKYOの美容師だから、メンズの束感のあるヘアが得意だよね」って思われるのは仕方がないし、そのこと自体は悪いことではありません。だけど僕は、束感ヘアもできるし、それ以外も上手い美容師になりたい。そして、サロンワークでも撮影でも、教えられたことをそのまま出すんじゃなくて、自分なりの解釈を加えて出していきたいです。

 

大きな目標はいらない…目の前のことに全力で取り組むのみ

 

 

たとえ技術が上手くて、論理的に落とし込んでいても、カッコいいものをつくり続けなくては、世の中には伝わりません。美容に詳しくない人からも「めちゃくちゃカッコいい」って思われるものをつくっていきたいです。

 

僕はまだまだ美容師としての自信はないし、完璧なヘアをつくれた試しはないですが、自分の可能性を追求し続けたいと思っています。そういう意味でも、撮影でもイベントなど、どんな仕事でも全部やらせてもらいたいです。

 

自分で苦手だと思い込んでいることもあります。けれど、苦手意識があった接客で、お客さまと向き合えるようなってきたのと同じように、経験すれば苦手を克服して自分を変えられるかもしれないと思っています。2019年のナプラナイトのステージでカットしたことも、いい経験になりました。やってみると自分の殻が破れることがあります。「他にも食わず嫌いがたくさんあるんだろうな」と気づくきっかけになりました。

 

 

自分には大きな目標や夢はありませんが、目の前のことに全力で向き合うことだけは続けていきます。小さいチャレンジを積み重ねていくことが、自分にとって理想の未来につながる気がするので、どんなことでも手を抜かずにやっていきたいです。今は目の前の仕事、お客さまに心から本気になって向き合うだけですね。

 

 

 

プロフィール
OCEAN TOKYO WHITE/スタイリスト
奥村健司郎(おくむら けんしろう)

鹿児島県出身。鹿児島城西高等学校ヘアデザイン科卒。2019年5月OCEAN TOKYO最年少スタイリストとしてデビュー。王道から刈り上げまで幅広くオールジャンル対応。中でもカラーを最も得意としており、代表のカラーリングを任されるなどスタッフからの信頼も厚い。丁寧で落ち着いた接客を武器にお客さまそれぞれの雰囲気・好みに合わせた似合わせを提供。卓越したテクニックと若いながらに磨き抜かれた感性で魅了するOCEAN TOKYO期待の麒麟児。

 

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