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老舗サロンのベーシックカット

 

 

続いてステージに登場したのは、MINXの花岡瑠斗さん。モデルカットを披露しながら、MINXが大切にしている教育カリキュラムや、カット技術の基礎について解説しました。

 

まずはレイヤーカットを実演しながら、「レイヤーを入れるときは、高さが大事」と花岡さん。髪をアップステムで持ち上げながらハサミを入れていきます。

 

 

実際に手元を見せながら、学生たちに問いかけるシーンも。「みなさんが授業でやっているのはワンレングスですか? ワンレングスは髪を下ろした状態でカットするので、スライスも基本的には横に取ります。でも、レイヤーカットの場合は縦スライスで取るんですよ」

 

ここでMINXプレスの高橋マロンさんから、MINXのカットカリキュラムについて解説。「基本的にカットは、大きく2つに分けられます。MINXの教育では、横スライスのカテゴリーと縦スライスのカテゴリーに分けて、カットを学んでいきます」

 

 

「縦スライスをベースにしたベーシックカットは6パターンあり、今回のモデルカットではミディアムレイヤーとスクエアレイヤーを組み合わせてデザインしていきます」と花岡さん。さらに、基礎技術を実際のサロンワークでどう応用するのかについても説明。

 

 

「今日のモデルさんは、重めの質感を大事にしたい。でも、重さを残しながらも内側には軽さが欲しい。内側に軽さがないと、髪が動かないからです。そこでインレイヤーを駆使して、厚みを残しながらレイヤーを入れていきます。こういうカットは、サロンワークでもよく使うテクニックです。見た目の重さを残しながら、内側に軽さをつくる。デザインとしての仕上がりだけでなく、髪が実際にどう動くのかまで考えてカットすることが、プロの技術です」

 

 

またサロンワークで求められる「スピード」についても触れました。「コームを持って髪を持ち上げる。このコームワークを一発で決めるように意識しています。正確な技術を身につけることが、結果的に施術時間の短縮にもつながる。基礎を繰り返し練習することが大切です」

 

 

カットだけでなく、スタイリングまで実演

 

カットが終わると、続いてスタイリングへ。前髪はストレートアイロンで自然に落としたときに眉にかかる長さに整え、全体は38mmのカールアイロンで「横に広がるくびれ巻き」に仕上げていきます。アンダーはS字に巻き、横のボリュームを出すために「内・外・内」と段階的にカールをつけていきました。

 

 

「こうすることで、顔の輪郭に対してしっかりボリュームが出てくれます。さらに外巻きを入れてみると、もっとボリュームが出ます」と花岡さん。実際に巻き方を変えていくと、モデルのシルエットがみるみる変化。顔まわりは、自然に流れるようにカットしているものの、モデルの顔立ちに合わせて少し丸みを加えることで、さらに顔まわりのボリュームが生きてきます。学生たちからは「おお!」と驚きの声が上がりました。

 

そして最後に、花岡さんから学生たちへ「作品撮りのときには、どんなことを意識していますか?」と問いかけが。「いろいろな考え方があると思います。でも、まず押さえておいてほしいのは、『モデルさんに似合っているか』ということです。モデルさんに似合っていなかったら、どんなに上手な技術でも、素敵に見えないので」

 

 

技術を見せるための作品ではなく、その人を一番魅力的に見せるための技術ベーシックなカット技術から、実際のサロンワークでの応用、スタイリング、そして作品撮りにおける「似合わせ」まで。花岡さんのステージは、技術の土台にある「なぜそうするのか」を、学生たちが実例を通して学べる時間となりました。

 

 

>メンズヘアの今を知る。岩本桂弥&室井聖也が語るトレンドと似合わせ

 

 

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