今盛り上がるフォトウェディング需要! ウェディングビジネスヘアメイクのリアル

 

海外のウェディングスタイルなどにインスパイアされ、日本のブライダル様式も多様性を増してきました。昨今のコロナ禍の状況もあり、挙式をせず写真で婚礼を祝い、思い出を残そうという動向も加速しています。今回は美容師さんのセカンドステップとしても人気のブライダルヘアメイクについて、またそのリアルな働き方についてフォトウェディング業界でヘアメイクをして7年目の株式会社デコルテに所属する堀ノ内里紗(ほりのうち りさ)さんに伺ってきました。

 


 

ロケーション撮影からリモート挙式まで! 広がるフォトウェディング需要

 

 

―フォトウェディングの需要が増えてきているということですが実感はありますか?

 

そうですね。挙式をする代わりに、記念に残る写真撮影に注力するカップルが増えています。また、以前は挙式、披露宴はウェディングドレスで行い、和装のみお写真でというお客さまが多かったのですが、今は状況的に披露宴などが難しいというお客さまが、ドレスと和装両方を撮影したいといらっしゃるケースが多くなっています。

 

―元々フォトウェディングの需要が増えているところにコロナの影響でさらにお客さまのご要望が変化してきてるんですね。

 

新郎新婦の撮影以外にも、ご家族と一緒に写真を撮りたいとか、リモートでの挙式をしたいなど、さまざまなご要望が出てきています。やはり人生のなかで最もうれしい日の一つですので、できる限りお二人の希望に添える記念日になるようお手伝いできればと思っています。

 

―フォトやヘアメイクについてのご希望で最近の流行などはありますか?

 

フォトについてはご要望が多様化していて、スタジオでかしこまった撮影がいいとか、公園やお花畑など自然のなかでやわらかな雰囲気に撮りたいとか、洋館などでスタイリッシュな大人っぽい雰囲気にしたいなどお客さまによってさまざまです。撮影地や撮りたいイメージに合わせた衣装やヘアメイクを提案できるようにすることが大切ですね。

ヘアメイクについては王道のゆるふわなイメージが人気ですが、一方で最近少しずつシャープなスタイルも注目されるようになってきました。

 

ドレス選びからアテンドまで 花嫁を総合プロデュース

 

 

―ロケ場所に合わせて衣装やヘアメイクを提案しているということですが、ヘアメイク以外にも携わることがあるのでしょうか?

 

デコルテではヘアメイクはもちろん衣装選びや準備、着付け、撮影時のアテンドなど、シャッターを切る以外のフォトウェディングに関する全てに携わります。ヘアメイクだけを流れ作業でやるということはないので、トータルでご希望に合わせたプロデュースする仕事ができます。

 

―美容師さんから転職されてくる方も多いそうですが、衣装のご提案や着付け、アテンドなどヘア以外の部分に支障はないのでしょうか?

 

デコルテのヘアメイクスタッフは、事前に研修を受けて技術を身につけた正社員ばかりです。着付けをしたことがない、ドレスやウェディングの知識がない、という方も問題ありません。それに、ヘア、メイク、着付け、衣装選び等、それぞれにテストがあって合格したメニューから現場の仕事に入ることができます。アシスタントをしながらひとつずつ習得していけます。ウェディングヘアには独特のボリュームの出し方や、ヘッドドレスのバランスのセンスなど美容師さんがされるアレンジとはまた違う部分もありますが、元々アレンジが好きという美容師さんならヘアは早いと2カ月ぐらいでデビューしていますよ。

 

―美容師と同じように指名制度があると伺ったのですが、どんな流れで指名につながるのでしょう?

会社のホームぺージにスタッフごとにスタイルを載せているので、フォトウェディングのご相談にいらして、そちらを見て指名をいただくこともありますし、Instagramでの発信もそれぞれ行っているので、そこからご依頼をいただくこともあります。指名料は人により1~5万円ほど。額も大きいので、指名していただくと絶対にご期待に沿うスタイルをと更に気持ちも引き締まります。

 

―Instagramから指名をいただくこともあるんですね。

 

そのあたりは美容師さんと同じですね。私の場合、自分の作るヘアメイクの世界観がわかりやすいスタイルに絞って投稿しています。ウェディングスタイルの中でも得意な方向性があるので、お客さまにとってもイメージが共有しやすく、指名に繋がりやすいのだと思います。

 

>特別な瞬間の喜びは洞察力とコミュニケーション力から生まれる

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング