–着るだけで社会貢献–。ALT藤田さんがコロナ禍で立ち上げたTシャツプロジェクトとは?

 

支援を必要とする企業や団体に、チャリティTシャツの売上の一部を支援金として寄付する取り組み「STAY ____(ステイアンダーバー)プロジェクト」。この取り組みが現在、 SNSや口コミを通して注目を集め始めています。発案者は渋谷の美容室ALTで働く藤田ヒトシさん。今回は藤田さんに、プロジェクトを立ち上げるに至った経緯や、活動内容について、お話を伺いました。

 


 

コロナ禍の自粛期間が、長年の想いを行動に移すきっかけとなった

 

 

−チャリティープロジェクトを始めようと思ったきっかけについて教えてください。

 

数年前に、旅行でカンボジアに行ったんです。そこで見た光景がものすごくショックで。家のない子供たちが道端で寝ていたりだとか、子供が子供を抱えて物乞いをしていたりするんですよ。帰国してからも頭からその光景が離れませんでした。そのことをきっかけに、自分に何か社会貢献できることはないだろうかとずっと考えてはいました。ただ、なかなか行動に移す機会がなくて。

 

そうしているうちに、新型コロナウイルスが流行り始めて、世の中が大変なことになりました。そこで改めて、自分にできることはないだろうかともう一度考えたんです。ちょうどサロンは、緊急事態宣言を受けて1か月の休業期間中でした。時間はたっぷりあるし、ファッションがもともと好きだったので、Tシャツをつくってみようと思ったんです。

 

試しに何枚かつくってみたら、スタッフや周囲の人からの評判がすごくよくて。この売上の一部をチャリティーとして活用できたらいいなと思い、プロジェクトを立ち上げることに決めました。ちなみに、プロジェクト名の「STAY ____」は、アンダーバーの部分に着る人それぞれの意味や”あり方“を込めてほしいと名付けました。

 

Tシャツをつくる上で、工夫した点はどんなことですか?

 

チャリティーTシャツって、なんとなくですが日常的に着づらいものが多い印象があったので、つくる以上は誰でも着やすくて、外にも出かけやすいデザインにしようと考えました。

 

 

Tシャツは現在3種類。それぞれ寄付先が異なり、左が新型コロナで損害を受けた企業や団体、またはそれを支援する団体へ。真ん中は動物愛護、右側は海洋保全。

 

あと、僕は美容師なので、美容師さんが着ても問題ない仕上がりにしてあります。生地は厚めの7オンスで、プリントが消えづらいように加工もしてあるので、3〜4回漂白しても平気なくらいタフです。色違いで購入してくださる美容師さんも結構多いですよ。長く着てもらえれば、それだけ拡散力も上がるので、そこも意識しました。

 

>美容師のSNSパワーで、チャリティーの輪が広がった

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