【アツアツ人間関係の秘密】AMA TOKYO田邊可奈編「この先輩についていきたい」と思わせるリーダーシップ論
距離を縮めたのは、特別な出来事ではなく「毎日の営業」
――そんな二人の距離が縮まり始めたのは、一緒に営業に入るようになってからなんですね。
柴田:僕は別にドライにしていたつもりはなくて、単純に緊張していただけなんです。でも一緒に営業して、隣で仕事するようになって、「あ、この人はふざけても大丈夫な人なんだ」って分かってきて。そこから少しずつ楽になりました。
田邊:その変化は私自身も感じていました。ちょいちょい、仕事中に私をいじってくるようになったんです。それが「心を許してくれたのかな」って思えて、うれしくて。
たとえば、冷蔵庫にある食べ物を「いただきます」と勝手に食べるようになったり、逆に私が好きなものを差し入れてくれたり。
柴田:田邊さんが『ONE PIECE』好きなので、カードを買っていったんです。そしたら待望のシークレットが出て。田邊さんと二人で盛り上がりました。
田邊:シークレットが出たこと以上に、颯のそういう、ちょっとした気配りがすごくうれしかったんです。最初はそっけない感じだったからこそ、「あ、心を開いてくれたのかな」って感じられて。
――そして田邊さんは、そんな柴田さんを「颯」と呼ぶようになったんですね。
田邊:最初は「颯くん」って呼んでいたんですけど、心を開いてきてくれたかなって思ってから、「もう颯でいいじゃん」って。私、普段あまり人を呼び捨てにしないので、結構珍しいと思います。

優しいだけではない。仕事では「ちゃんと厳しく」
――田邊さんから見て、柴田さんの好きなところは?
田邊:優しいところですね。クールに見えるのに、実はすごく優しい。そのギャップが好きです。同期に対しても、疲れているときに「シャンプーしてくれない?」と言われたら「いいよ」ってやってあげたりする。そういう不意な優しさがあるというか。
――技術面でも、柴田さんに一目置いているそうですね。
田邊:練習するときの集中力もすごいし、器用なんです。技術面では本当に心配がない。実は颯は、美容師1年目、入社4週間ほどでカットコンテストに出場したことがあって。その時、都内大会で3位になったことも。
今はモデルカットしているんですけど、ハイレイヤーのような難しいスタイルもボブもすごく上手に切るんです。遠目にも「上手いな」って分かるくらい。最初から技術ができているので、ここから売れ始めたらどんな美容師になるんだろうって、すごく楽しみです。
――シャンプーも絶賛されてますよね。
田邊:営業中、颯がシャンプーに入ったお客さまから、「今シャンプーしてくれた子、めちゃくちゃ上手いですね」と言われることが多いんです。力加減も気持ちいいし、「そこ!」っていうところにちゃんと入ってくるんです。
――柴田さん自身は、どうやってそのシャンプー技術を身につけたんですか?
柴田:最初はカリキュラム通りに教わるんですけど、自分がシャンプーされる側になったときに、「どうしたら気持ちいいんだろう」と考えて。それをお客さまにやって、気持ちいいと言ってもらえたら続ける、という感じです。

――普段は優しい田邊さんですが、仕事となると厳しいそうですね。
柴田:めっちゃ厳しいです(笑)。
田邊:ただ優しいだけでは、先輩・後輩の関係は成立しないと思うんです。だから技術に関しては、良かったところとダメだったところを、ちゃんと言葉にして教えることを意識しています。「ここがこうだったから良かった」「ここはこうした方がいい」って、できるだけ具体的に。その一方で、仕事以外では冗談を交えたりすることも意識しています。
柴田:田邊さんは、仕事に対して本当に真っ直ぐなんです。だからこそ、技術について厳しく言われても、「自分のために言ってくれているんだ」って素直に受け止められます。逆に、仕事を離れればくだらないことで一緒に笑えるし、変に気を遣うこともない。厳しいときはちゃんと厳しく、でも普段はすごく優しい。そういう田邊さんだからこそ、僕も安心してついていけるし、もっと頑張って応えたいと思えます。