【アツアツ人間関係の秘密】AMA TOKYO田邊可奈編「この先輩についていきたい」と思わせるリーダーシップ論

 

「颯がいれば大丈夫」と思える安心感

 

――柴田さんは、田邊さんとの関係を築く上で、どんなことを意識しているんですか?

 

柴田:田邊さんが「こうしてほしいだろうな」っていうのを考えて動くことです。営業でもそうですし、営業以外でも。田邊さんに認めてもらえそうなことをやる、みたいな。自分がどうしたいかだけではなく、先輩の目線に立って、田邊さんが何を求めているのかを考えることです。

あとは、言われたことには素直に返事すること。「はい、かしこまりました。ありがとうございます」っていうのは必ず伝えるようにしています。

 

――サロンワーク以外にも、外部の撮影のお仕事も多い田邊さんですが、そこには当然、柴田さんも同行されるんですよね。

 

田邊:なかには遠方での撮影や、早朝からの仕事もあります。後輩に声をかけるとき、「朝早いけど大丈夫かな」「嫌かな」と気を遣うんですよね。でも颯は、「一緒に来てくれる?」って聞いたら、「全然行きます」って。そこに嫌々な感じがないんです。後輩が本当は嫌だけれど無理して「行きます」と言っているのか、本当に「行きたい」と思っているのか。その違いって、案外分かるじゃないですか。でも颯は本当に「全然行きます」っていう感じなので、すごく安心します。

 

 

 

「上下関係」から「気を遣わない関係」へ

 

――田邊さんにとっての、良好な上下関係を築くコツは?

 

田邊AMA TOKYOに来て感じたのが、スタッフみんな本当に思いやりがあり、サロン全体に優しい空気が流れていること。自分のことだけじゃなくて、「自分以外の人がどう思うかな」っていうことを、年齢や肩書きなど関係なく考えているんですよね。

堅苦しいだけの関係ではなくて、ちょっとふざけたり、お互いにいじり合ったりできるようになると、仲良くなれる。いい意味で気を遣わなくなることが大事なのかなって思います。

 

 

――来年初め頃にはスタイリストデビューを予定している柴田さん。今後に期待していることは?

 

田邊技術も上手いし、キャラもいいし、ここから売れ始めたら、どんな美容師になるんだろうって期待しています。これからの課題はSNSへの取り組みですね。自分の力でお客さまをつかんで、成長していく姿を見るのが楽しみです。

 

柴田サロンワークに関しては、ずっと田邊さんの背中を見ながら技術を磨いてきました。カラーを塗るスピードや無駄のない動き、仕事の組み立て方。田邊さんは丁寧なのに無駄がなくて、仕事が早いんです。「どうやってそんなに早くできるんですか?」って聞いて、教えてもらったことを営業中に実践したりしています。これからも田邊さんの背中を見て学びながら、自分にしかできないことも見つけていきたいです。

 

【まとめ】

美容師の成長を支えるのは、技術や知識だけではありません。すごいと思える先輩の背中を追い、教えてもらったことを吸収し、少しずつ信頼を積み重ねていく。その一方で、先輩もまた、後輩の成長を喜び、任せることで自らも次のステージへ進んでいく。田邊さんと柴田さんの関係が教えてくれるのは、そんな美容師同士だからこそ生まれるつながりの強さでした。年齢もキャリアも違う二人が、毎日の営業をともにし、技術を教え、仕事を任せ、何気ない会話を重ねる。その積み重ねが、いつしか「先輩と後輩」を超え、「一緒に働きたい」と思える仲間に。技術を受け継ぐだけではない。相手を思い、期待し、信じる。その気持ちこそが、次の世代へ受け継がれていく美容師の仕事の魅力なのかもしれません。

 

 

(文/石田雅子)

 

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