シャイすぎて接客ができないところから最速デビュー&初月から3カ月連続150万を達成―ACQUA嶋山豪さん U29次世代美容師―

シャイすぎて接客ができない! 実は2年目まではクリエイティブ命だった

 

 

今はこうしてサロンワークを楽しんでいますが、実は入社後1〜2年目まではお客さまと話すこともできないくらいシャイで、接客が苦手だったんです。シャンプーしている時は会話のプレッシャーがないので、2年目になっても率先してシャンプーばかりしているくらいでした(笑)。

でも美容は好きだったから、ひたすらクリエイティブに注力していて、4つほど応募したコンテストではどれも賞を取っていました。一方で、サロンワークの練習はあんまりしていなかったんです。

 

 

そんな時、僕の憧れであり表参道店のクリエイティブディレクターの小村(順子)さんに、「クリエイティブもいいけれど、美容師の本質はサロンワークだよ」という風に言われたことがあったんです。僕も、クリエイティブで結果を残しながらも、心のどこかではこのままクリエイティブだけではいけないと考えていたんでしょうね。その言葉を素直に受け入れることができて、2年目の後半からサロンワークにも真面目に取り組み始めたんです。

 

やりはじめると楽しくて、顔かたちや髪質などがまったく異なるお客さまに対して、「この人に似合ったスタイルはどんなだろう? どんなものを提案したら響くだろうか」と考えながらデザインをするサロンワークの中にもクリエイティブがたくさん求められるんだ、と気づきました。

今ではサロンワークも接客も楽しいですし、少し心の余裕も生まれてお調子者みたいに振る舞うこともできるようになって、それは先輩の姿を見て学んだことだったりもします。シャイって克服できるんですよ。

 

美容が大好きだから、売上やお金よりも技術にこだわる美容師像に憧れがある

 

 

現在は、月におよそ300名前後のお客さまを担当させていただいていますが、新規の方は20〜30名ほどで、リピートの方がほとんどです。実はACQUAのスタッフの中でも幹部陣を除くと随一のリピート率なんです。

ACQUAはブランドサロンで価格も決して安くはありません。技術の面で少しでも不満があるとお客さまは離れていってしまうので、練習を怠らないのはもちろん、お客さまには必ず「ずっと担当するつもりでやりますね」と言うようにしています。

加えて、「次はどんな色にしましょうか」とか「カラーは繰り返すことで色味が定着するので、次はもっと色が入りやすくなりますよ」など、2回目に来店してもらえる理由を10以上は作って、施術中に伝えるようにしていますね。

 

 

こうして注目していただけたきっかけは、最速デビューやそのときの売上だったかもしれませんが、僕は売上やお金というより、美容が大好きで職人然としている美容師像に憧れを持っているんです。なので、生涯プレイヤーとしてハサミを握っていくとともに、大好きなクリエイティブにもチャレンジしていきたいです。

 

 

AQCUA表参道

スタイリスト/嶋山 豪(しまやま ごう)

千葉県出身。日本美容専門学校卒業後、ACQUAに入社。2019年10月にジュニアスタイリストに、翌年1月にスタイリストとなり、社内最速デビューを果たす。アシスタント時代からブリーチなしで透明感が生まれるカラーと前髪カットをInstagramで打ち出し、多数のフォロワーを獲得。確かな技術力で若い世代を中心に大きな支持を得ている。

 

(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

  re-quest/QJ navi DAILY  Instagram

  re-quest/QJ YouTube

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング