【美容師&ブライダルヘアメイク野口忍の勝算】激変するブライダル業界に二刀流で挑み、新婚夫婦が顧客化する仕組みとは

 

 

「ブライダルヘアメイク」は女性の専売特許という認識が強い中、着実に独自路線を歩み、実績を上げている男性がいます。今回ご紹介する野口忍(のぐちしのぶ)さんがその一人。美容師としてなかなか指名がつかず、打開策を模索していた時期を経てヘアセットやメイクなど幅広い技術を習得。その後、独学でビジネスを学び、ブライダルヘアメイクの専門家としてのキャリアが花開きました。コロナ禍で結婚式が延期になった期間も、野口さんのビジネスモデルは安定して収入を得られたそう。美容師&ブライダルヘアメイクという二刀流の事業がもたらした、ユニークな働き方に注目です!

 


 

「ブライダルヘアメイク」に目を向けた事情

 

——野口さん、まずはブライダルヘアメイクを始めるまでのキャリアを教えてください。新卒入社されたのは、都内のサロンでしたよね。




はい、池袋のお店です。ナチュラル系の可愛いヘアスタイルを発信しているお店でした。そこがたまたま1年でスタイリストデビューできるカリキュラムでして。今から14年前ですから当時は珍しかったですし、すごくラッキーだったなと思っています。集客も上手なお店で、新規がどんどん入りました。技術はカット、カラー、パーマ、縮毛矯正、メンズまで何でもやりました。専門時代の同級生がまだアシスタントをしている中で、僕は技術をいち早く網羅でき、掛け持ちまで経験して。スタートが早かったことは、今でもすごく良かったと思っています。



ただ、指名が全然つきませんでしたね。年齢的にもまだ20代前半で未熟だったので、年上のお客さまが来ても何を話せばいいのか全然わからなかったんです。そんな接客では指名がつかないのは当然なんですけど、デビューしてから2年続けても一人もお客さまがつかず、このままじゃダメだと。何か強みを作って差別化を図ろうと思って、ヘアメイクを学ぶためにヘアセット専門店に転職を決めました。

 

——そこではまだ、ブライダルヘアメイクは意識されていなかったんですか?

 

してなかったですね。ヘアセットを半年学んだら、また美容室に戻ろうと軽く思っていたんです。でも実際にやってみたら、そんな簡単な技術では全然なくて。さらにメイクも学びたくなりました。特にメイクに関しては初めてのことだらけで、僕にはハードルが高かったですね。下地って何?とか、乳液をこんなに重ねるの?みたいな(笑)。学びながらお客さまに入って、週末は1日30人くらいお客さまを担当していたので、かなりの数を経験しました。お客さまはパーティや結婚式の参列者の方が多かったです。結局3年間そこにお世話になりましたが、後半はかなり技術を磨けた感覚がありましたね。




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