行き詰まったときには、新しい視点を!〜Cocoonキッカワミワさんの困難の乗り越え方

みんなの力を合わせて場をつくりあげることの大切さ

 

 

入社した際VANに言われたのは「あたりまえのことがあたりまえにできる美容師」になって欲しいということ。まずあいさつは大事なことだからと言われ、それはそうだよなとは思ったものの、その真意はわかっておらず。でも意識してあいさつをすることは続けていました。

それを続けて人と関わっていくうちに、周りの人がいるから自分がいられること、あいさつの一つ一つが今の環境を作っているのだということに気づいたんです。

 

私たちはタオルを配達してくださる方や宅急便の方なども含め、Cocoonの敷居をまたぐ方すべてに対して全員が想いを込めてあいさつをします。そうやってあらゆる人と気持ちよく交流することで、コクーンの温かい環境を作っているのだと思います。

 

Cocoonは全員でいい空気を作ることを大切にしています。「みんなの力があるから、いいサロンになるんだ。一人だけでできることは、何一つない」ということを日々感じています。お客さまに対しても対応するスタイリストだけではなく、サロンのスタッフみんなが関わることで、お客さまが帰ってきてくれるのかなと思っています。

 

アシスタントの充実した顔がエネルギーになる

 

 

今は、ヘアケア用品のプロデュースや、外部の撮影やカットの講師など、さまざまな仕事をさせていただいていますが、やはりサロンでお客さまをカットしているときが、一番やりがいを感じます。お客さまに「扱いやすくなりました」とか「自信が持てた」などと言っていただけたときは、すごくうれしいですし、もっと上手くなれるとも思っています。美容師って自分次第で成長し続けられる素敵な職業ですよね。

 

アシスタントの子たちが自信のある充実した顔になってきたときも、こちらもエネルギーをもらえて、自分ももっとがんばらなきゃなと思います。そういうときも、やはり「想い」が人を動かす原動力になるんだなと実感します。

 

美容師は、本当にやりがいのあるすてきな職業です。今後も、美容師で長く続けれるよう、スタッフには今まで自分が教えてきてもらったこと、気づかせてもらったたくさんのことを伝えていきたいと思っています。

 

 

美容師は、続けるほどに、やりがいが出てくる職業だと思います。技術を高めるだけではなく、人間としても自信がついて成長できますし、続けることで見えてくることがたくさんあります。今、アシスタントの方々には、途中であきらめず、がんばってスタイリストになってほしいと思います。

 

少しずつ自信をつけて、仕事に自分なりに価値を見つけてほしい。「自分なんか」とついうしろ向きになって思ってしまう人も、自分が必要とされていると感じられれば、「続けてみよう」ときっと思えます。

 

辛いことや悩みは誰しもあると思います。そういうときは自分の狭い価値観の中に閉じこもらずに、まず周囲を見回して、今ある環境に感謝することが意外と大事な気がします。感謝の気持ちを周囲に向けると、見えてくるものがあると信じています。

 

私も、Cocoonに転職する前は、美容師を続けるのは大変そうだな…と考えてしまったこともありますが、今は、そのときにやめなくて本当によかったと思います。せっかく身につけた技術を生かせる環境にいるからには、ぜひ、美容師を続けてほしいなと思います。

 

プロフィール
Cocoon(コクーン)/マネージャー
キッカワミワ

宮城県出身。2006年仙台理容美容専門学校卒業後、神奈川県内の美容室を経て、2009年10月Cocoonにオープニングスタッフとして入社。現在はサロンワークを中心に、一般誌や業界誌の撮影、ノンブローカットセミナーやヘアケア商品の企画開発など、幅広く活躍中。

 

(文/揚石圭子  撮影/泉山美代子)

 

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