「まさか私が薄毛に…」50代女性編集者がヘナで変わった。20年のヘアカラー生活を経て見えた“髪と地肌をケアする”という新常識【美容師・メーカー徹底取材】

 

(写真提供/リコヘナ)

 

みなさんは、ヘナについてどこまでご存知でしょうか? ブリーチやデザインカラーが主流の今、若い美容師さんにはほとんど接点がないかもしれません。

ヘナは、インドなどで古くから親しまれてきた植物「ヘンナ」の葉を乾燥・粉末化した天然由来の染料。通販市場では白髪ケアや頭皮ケアを目的に根強い支持を集め、ヘナ愛用者は年々増加中…。

今回の企画は、編集部員である私自身の実体験から始まりました。20年以上、サロンカラーとセルフカラーを繰り返してきた結果、気づけば髪は細くなり、トップのボリュームも減少。「このまま染め続けて、本当に大丈夫なのだろうか」。そんな不安を抱えたときに出会ったのがヘナでした。

そこでヘナを専門に扱う美容師、そして30年以上ヘナを研究・販売してきたメーカーへの取材を通して、その魅力と課題を徹底取材。「昔ながらの白髪染め」というイメージしか持っていない人ほど、新しい発見があるかもしれません。

 

>第1章

「なぜ今、ヘナなのか?」50代編集者が「髪の未来」と向き合った10カ月の記録

20年以上カラーを続けた先に待っていた薄毛の不安。「このまま染め続けていいのだろうか?」という疑問から、今回の取材は始まった。

 

>第2章

「ヘナは美容室でどう扱うべき?」美容師・山本ちかさんの “選択肢を広げる”という発想転換

ヘナはアルカリカラーの代わりではない。美容師だからこそ提案できる新しい価値とは何かを、現場の視点から探る。

 

>第3章

「ヘナのパワーで健康的な髪を育てる」メーカー・シムカラーが描く、ヘナの未来と美容師の新しい役割

30年以上ヘナを研究してきたメーカーが語る、品質へのこだわり、植物の力、そして美容と健康をつなぐ新しいライフスタイル。

 

>第4章

「ヘナは”昔ながらの白髪染め”ではなかった」取材を終えて見えた、美容師さんにこそ知ってほしい可能性

取材を通して見えてきたこと。ヘナかアルカリカラーかという二択ではなく、お客さまの20年後の髪まで見据えた提案へ。

 

 

 


 

第1章

「なぜ今、ヘナなのか?」50代編集者が「髪の未来」と向き合った10カ月の記録

 

「自分だけは大丈夫」

ずっと、そう思っていました。父も母も、年齢を重ねても驚くほど髪が多く、薄毛とは無縁。遺伝的にも、自分が髪の悩みを抱える未来なんて、一度も想像したことがありませんでした。

 

ところが50代に入ると、鏡を見るたびに気になるのは、おでこの上の透け感。風が吹けば前髪が割れ、テカテカな地肌が見える。一本一本の髪は細くなり、トップのボリュームも年々失われていく様にヒヤヒヤしていました。

 

振り返れば、この20年以上、髪を染め続けてきました。一流サロンのカラーリストにお願いすることもあれば、その合間で白髪をセルフリタッチ。リクエストQJのスタッフとして、美容師さんを毎日のように取材する関係があるからこそ、「白髪だけは見せたくない」という小さな見栄もありました。

 

気になれば染める。

また気になれば染める。

日々、育毛剤をふりかける。

 

ところが、育毛剤によって発毛が促されるほど、根元の白髪が悪目立ちする。そのたびにセルフカラーを繰り返す。なんという悪循環! 特に薄毛が気になり始めた場所は、白髪が最も多く生える生え際や分け目。集中的にセルフ白髪染めをしていたエリアと、ぴったり重なっていたのです。

 

そういえば、父も母も、一度もヘアカラーをしていなかった。時代の違いもあるでしょう。もちろん、原因がヘアカラーだけとは思っていません。加齢、ホルモンバランス、生活習慣。髪はさまざまな要因の影響を受けます。それでも、自分の髪が少しずつ劣化していく現実を前に、「このまま染め続けていいのだろうか」と考えました。早くこのサイクルから決別しなければ。

 

そんなとき勧められたのが、「ヘナ」。正直、それまでの私にとってヘナは、”ナチュラル志向の人が選ぶ白髪染め”という程度の認識。デザインカラーを追い続けてきた私には、まったく縁のない存在です。美容師さんに相談すると「とうとう、ヘナですか…」と少し困惑した反応。それでも思い切って始めてみると、数カ月後、髪は少しずつ変わり始めたのです。

 

ヘナカラー専門店Colorierで施術を受ける筆者

 

ハリとコシが戻り、つむじの割れが目立ちにくくなった。細く頼りなかった髪にも存在感が出てきて、髪を束ねたときの毛束の太さが、以前とは明らかに違う。

 

そして使い始めて約10カ月。

「髪、増えた?」

「ツヤがすごいね」

そんな言葉をかけられることが増えました。

 

こうして私は、すっかり”ヘナの女”になりました。白髪を隠したくて始めたはずなのに、気づけば髪にハリとボリュームが出て、それが嬉しい。カットを担当してくれる美容師さんに「もう少しセニング入れてください」とお願いしている自分が、なんだか笑えます。髪が増えたわけではないけれど、そう錯覚するくらい根元から髪が立ち上がる。この小さな優越感が、実はたまらないのです。ヘナを始めたら、おしゃれの選択肢が狭まるどころか、むしろ広がった。これは始める前には想像していなかった、一番うれしい誤算でした。

 

ヘナ専門店Colorierのバックルームには様々なハーブが

 

一方で取材を進めると、「ヘナを詳しく知らない」「扱ったことがない」という美容師さんが少なくないことにも驚きました。これほど魅力を感じたヘナが、なぜ美容業界で広く語られていないのか。

 

その疑問を確かめるため、今回話を聞いたのは、ヘナを専門に提案する美容師と、20年以上にわたってインドからヘナを輸入・研究してきたメーカー。私自身の体験を入り口に、「ヘナとは何か」ではなく、「なぜ今、ヘナなのか」を深堀り。美容師さんだからこそ知ってもらいたい情報をお届けします!




>「ヘナは美容室でどう扱うべき?」美容師・山本ちかさんの答え

 

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