真っ白なキャンバスと向き合い、感性を解き放つ -EGO sette 吉田 ケンさんの習慣 後編-

 

SHIMAを経て独立し、「EGO(rica)」を立ち上げた吉田ケンさん。「EGO」はISMの吉田潤氏、at’LAVの冨山氏、Dayt.の悠馬氏など錚々たる面々も働いてたサロンです。現在は、銀座「EGO sette」で手腕を発揮しながら、セミナー講師として全国各地を飛び回っています。今回は、多くの美容師や美容室オーナーからリスペクトされている吉田さんの習慣に迫りました。インタビューは前編・後編の2本立て。本記事は後編です。ぜひ前編と合わせてご覧ください。

 


 

絵を描くことは、心のデトックスにつながる

 

 

物心がついたころからずっと絵を描いています。母が言うには、「おもちゃを渡すよりも、紙と鉛筆を渡しているほうが静かだった」そうです。そのくらい絵を描くのが好きだったんですよ。

 

僕の将来の夢は、実は映画俳優になって、幕末をテーマにした時代劇に出ることだったのですが、子どもながらにそれは難しいとは思っていました。なので、もう少し現実的な夢として、デザイナーになりたいと考えていたんですよ。中学卒業後にデザイン科がある高校に入り、そこで絵を学びました。今も絵を描くことは、習慣として続けています。

 

絵を描くことは仕事にもつながっています。たとえば、カウンセリングのときにおこなうデッサンのコツを教えることも。絵を教えることは嫌いではありませんが、自分の部屋で自由に描く時間のほうが好きですね。

 

自分の部屋で絵を描くときは、ムーディーな音楽をかけます。最近では映画「L’Amant」のサウンドトラックをかけるのがお気に入りです。画材はキャンバスとアクリルの絵の具。油絵だとちょっと大掛かりになってしまうから、アクリルの絵の具がちょうどいいんです。水に溶かずに色を重ねて厚みを出していくと、油絵のような立体感のある絵になります。そのときの気分にもよりますが、筆でていねいに描くこともあれば、筆を使わず絵の具をキャンパスにバンバンとたたきつけるように描くこともあります。

 

 

>海で五感を刺激されても、海の絵は描かない

 

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