年初に「決死のサ活」で身を清め1年間走り切る! オピニオンリーダーのマインドフルネス -Lond 石田吉信の習慣 前編-

瞑想中に起こった不思議な出来事

 

 

「ととのう」という言葉は最近出てきたと思うんですが、僕は二十歳くらいから脳科学や心理学、哲学や宗教学など幅広い学問に触れ、「瞑想(マインドフルネス)」に興味を持ちました。かつてビートルズもインドの聖地でインドヨガ留学をしたそうですが、瞑想は精神世界を語る上で欠かせないもので、今も多くの人をひきつけています。

 

僕もインドをバックパックしてる時に、ヨガの先生にパーソナルレッスンを受けたことがあります。センスがあったみたいで、「君は1カ月もあれば先生になれる」と言われました。たしかに、家の中でも自然の中でも瞑想に入ることができるんですよ。

 

以前、新宿に住んでいたころ、新宿中央公園で座禅を組んで瞑想していました。瞑想しすぎてふと正気に戻ると、なぜか目の前にうさぎが佇んでいた。あれは不思議でしたね。寺院で座禅をしたときも、気づいたら猫が膝に乗っていたことがありました。集中しているから気づかないんですよ。

 

氷点下の奥多摩ソロキャンプで「大切なもの」を取り戻す

 

 

人間本来の営みをすることも大事にしています。数年前から1月の極寒の奥多摩でソロキャンプをしているのですが、その時期の気温は氷点下なんですよ。当然、同じ時期にキャンプをしている人はほとんどいません。

 

できるだけ文明の利器に頼らないようにしたいから、火を起こすところからかなり手間暇かけています。薪を集めて火をつけて、炎を安定させる。そしてポットに水を入れて沸かすんですけれど、そこまでで30分はかかってしまう。

 

大変なんですけれど、30分かけて沸かしたお湯で淹れたコーヒーは特別な味。スターバックスで頼めば1、2分で美味しいコーヒーが飲めますけど、価値が全然違います。そこにはスローライフやミニマリズムという、日常の便利な社会の中で忘れてしまっている本質的な価値や豊さがあると僕は思う。

 

極寒のソロキャンプで学べることは、サウナの「ととのう」や、「瞑想」と親和性が高いような気がします。ずっと快適な東京で暮らしているだけでは味わえない、生きている実感がそこにあるんです。

 

 

夜中にコンビニやドン・ホーテで便利に買い物するのもいいけれど、コンビニも何もない真っ暗闇の極寒で、生きている喜びを噛み締めることもまた幸せです。日本は安全だし、いつでもなんでもそろいます。だからこそ、不便な世界、アナログな世界に飛び込んでみることが大事だし、それがサスティナブルな社会をつくる上で、重要なキーポイントになる気がします。

 

Lond group 創業者 CSRストラテジスト

石田 吉信

東京都出身。日本美容専門学校卒業。Lond group 正社員300名以上、46店舗を経営。幸せで豊かな雇用を増やすことを目指す。美容室からサスティナブルを広げる人材として美容業界の内外から注目を集めるキーパーソン。著書に『Lond流非合理的経営~スタッフ第一主義を貫き、スタイリスト平均年収800万円実現までの軌跡~』Lond著(女性モード社)、『マンガ サロン経営革命物語~社員200名・年収800万円を最速で叶えた“難しい方”を選ぶ戦い方』Lond著(髪書房)などがある。

※Londグループのサスティナビリティについての取り組みはこちら

 

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