「好きを貫くだけでいいの?」クリエイティブの本質とは?  kakimoto arms小林知弘、in chealsea照屋寛倖、utuwa黒須光雄、li高木貴雄とLECO内田聡一郎の白熱議論-soucutsの庭 Vol.5-

クリエイティブで、美容師の人生は変わる?

 

 

内田:だいぶ時間も経ったので、そろそろ締めに入ろうと思うんですけど、結局、皆さんはクリエイティブをやったほうがいいと思いますか?

 

高木:やったほうがいいです!やらないとダメかな。サロンワークって、ある意味では“自分の枠を超えない提案”をし続ける仕事だと思うんです。お客さまの要望に応えることがベースにあるので。でも、クリエイションは、自分の限界や固定観念を越えていくためのものでもある。美容師として業界で知名度を上げるためにも、やっぱりクリエイティブが必要だと思うし、自分自身を豊かにしていく上でも欠かせないものなんじゃないかなと思います。

 

 

黒須:僕も、やったほうがいいと思っています。もちろん、ベーシックやマニュアルってすごく大事だし、それが根底にあるのは大前提です。でも、その先がないと、美容師って選ばれる存在にはなれないと思うんですよね。選ばれるために、どんな棘を持つのか、どんな武器を持つのか。そういうことって、年齢やキャリアを重ねるほど必要になってくる。クリエイティブ自体が、直接集客につながるわけではないかもしれない。でも、自分の感性や強みを育てることで、最終的には“支持される美容師”につながっていくと思うので、僕は必要なものだと思っています。

 

 

照屋:やっぱりクリエイティブはやったほうがいいと思います。もちろん、しんどいことも多いし、削られることもある。でも、その分、得られるものも本当に大きい。僕自身、クリエイティブを本格的に始めたのは35歳を過ぎてからなんですけど、そこから人生が大きく変わった感覚があるんですよね。自分を変えたいと思ったとき、その分岐点になったのがクリエイティブだった。だからこそ、自分を変えるきっかけとしても、人生を豊かにするものとしても、やっぱり挑戦する価値はあると思っています。

 

 

小林:多分、やり続けていると、“何かに気づく瞬間”って絶対に来るんですよ。その瞬間を、ちゃんと感じ取れる自分でいることが大事なんじゃないかなって思います。その気づきをうまくキャッチできると、急に全部の歯車が噛み合ったり、お客さまにつながる感覚が見えたりする。やり方は人それぞれかもしれないけれど、続けていれば、必ず何か自分の中に残るものがあると思うんです。だから、自分はこれからも信じてやり続けたいし、クリエイティブは人を豊かにしてくれるものだと思っています。

 

内田:ありがとうございます!今日のテーマに対するアンサーは、「クリエイティブをやると、豊かになる」ってことでよろしいですかね。ありがとうございましたー!

 

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プロフィール

kakimoto arms/Chief Designer

小林 知弘(こばやし・ともひろ)
1976年生まれ、神奈川県出身。美容学校在学中から地元美容室でアルバイトを経験し、サロンワークの基礎を学ぶ。その後、kakimoto armsに入社。自由が丘エリアでの修業を経て、青山店オープンのタイミングで異動。サロンワークと並行し、一般誌・美容業界誌の撮影、ヘアショー、セミナーなど幅広く活動する。Japan Hairdressing Award(JHA)では、長年に渡り挑戦を重ね、2025年グランプリを受賞。現在はチーフデザイナーとしてサロンワークの第一線に立ちながら、次世代の育成やクリエイションの継承にも力を注いでいる。
Instagram:@koba5122

 

照屋寛倖(てるや・ひろゆき)

in chelsea/代表

名古屋に拠点を置くデザイナーズサロン「in chelsea」を主宰。フォトグラファーとしての一面も持ち、ビジュアル表現においても独自の世界観を構築。クリエイティブ領域に特化したオンラインサロン「noir」や「照屋塾」を立ち上げ、発信と育成の両軸で活動の幅を広げている。

サロンワークとクリエイションを並行しながらキャリアを重ね、2022年Japan Hairdressing Award(JHA)ではグランプリを獲得。現在も現場に立ち続けながら、感性と技術の融合を追求し、国内外のシーンにおいて存在感を示している。

Instagram:@inchelsea_teluya

 

黒須 光雄(くろす・みつお)

『utuwa』『loca』代表
栃木県生まれ。山野美容専門学校卒業後、吉祥寺の技術サロンに入社。5年間経験を積んだのち、仲間と共に高円寺で独立。2019年、二度目の独立では、同エリアにサロン『utuwa』を出店。2025年7月、ケアに注力したプライベートサロン『loca』をオープン。JHA、THAの受賞を経て、クリエイティブセミナー”HANGOUT(ハングアウト)”も開始。KAMI CHARISMA AWARD 2025においてグレイティー インフィニティ カット受賞。
Instagram:@utuwa_kurosu

 

高木 貴雄(たかぎたかお)

『Ii』代表

1985年、兵庫県生まれ。NRB日本理容美容専門学校卒業後、大阪府内1店舗を経て上京。21歳でVeLO(現・VeLO&vetica Hair Salon)に入社。19年間在籍し、一般誌・業界誌、セミナー、ヘアショーでも活躍。2025年4月、代々木に『Ii』をオープン。その人に似合う唯一無二なヘアデザインを提案し、著名人からの支持も厚い。
Instagram:@ii_takaotakagi_

 

内田聡一郎(うちだそういちろう)

LECO代表
soucutsの庭ホスト
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUを、2025年には別ブランドとしてØØnをオープン。
現在渋谷1丁目に5店舗を展開。
代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。Instagram:@soucut

 

(文/富樫聡美  撮影/松林真幸 MIKAN inc)

 

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