有名店出身の3人組が「共同代表」というスタイルを選んだ理由 ‐unplugged‐

 

2019年9月1日、明治神宮前と表参道にほど近いところに「unplugged」が誕生しました。オーナーは紺野善仙(こんのよしのり)さんと武藤希実彦(むとうきみひこ)さん、そして、前田伸一(まえだしんいち)さんの3人。

 

もともと、同じ有名店で一緒に働いていた経験があるそうです。それぞれ個人でも独立できそうな面子ですが、あえて3人の共同代表でサロンを出したのはどうしてなのか、オープンして1カ月の忙しい時期にお邪魔して聞いてきました。

 

独立を視野に入れている美容師さん必読のインタビューです。

 


 

独立は仲間がいたほうが楽しい!この3人ならきっと上手くいく

 

左から前田さん、武藤さん、紺野さん

 

Q.3人でサロンを立ち上げた背景を教えてください。

 

紺野:もともと働いていたサロンが同じだったんです。

 

武藤:僕と前田が同期で、紺野の2つ年上になります。アシスタントのころは、みんな一緒に働いていました。

 

前田:プライベートでも一緒にいることが多かったですね。

 

紺野:サロンを立ち上げたのは、僕の心境の変化が発端です。同じサロンで10年間お世話になり、お客さまに恵まれて売上も上がったんですが、新しい働き方に挑戦したいと思うようになったんです。それで、まず前田さんに自分の気持ちを打ち明けたんですよね。

 

 

なんで前田さんに声をかけたかというと、ヘアメイクやフォトグラファーとしても活動しているし、コーヒーにもすごく詳しかったり、美容師以外の顔を持っているからです。たとえば、写真は完全に趣味のレベルを超えていて、海外の街の風景写真などもクオリティが高い。

 

前田:僕は前職のサロンを退社してから、わりと自由に働いていたんです。趣味で写真を撮っていたら、仕事の話もくるようになって。美容師がメインですが、それ以外の仕事も受けるようになりました。

 

 

紺野:もともと美容師になったときから、アーティストのような生き方が僕の目標でしたし、なにより前田さんの写真が好きなんですよ。まさに瞬間を切り取ったっていう感じの。美容師として尊敬する先輩の一人ですし、新しいことをするなら一緒にしたいなと思いました。

 

Q.そこに武藤さんが合流したわけですね。

 

紺野:職人肌の僕と、芸術家肌の前田さんだけだと、バランスが偏るかなって思ったんです。そこに武藤さんが入ってくれたらちょうどよくなると思いました。

 

武藤:紺野が声をかけてくれたとき、ちょうど周りの友達や先輩がサロンを出していたんです。僕もそろそろ違うことをしたいなと思い始めていた時期でした。新しいことをやるなら一人よりも仲間がいたほうがいいし、紺野と前田の2人なら、上手くいくだろうって感じたんですよね。もともと、誰かと一緒に何かをするのが好きなので、今のカタチがベストだと思います。

 

 

紺野は自分の世界観がある人です。ショートカット職人と呼ばれていますが、実際、職人系だし、本当にたくさんのお客さまに信頼されています。前田は趣味の世界で活動の幅を広げて、それをしっかりモノにしているところがすごい。僕は2人と比べると尖ってはいないかもしれないけれど、美容師としてスタッフ教育などを含めてまんべんなく経験を積んできたので、全体の調整役を期待されているのかな、と思います。

 

>サロンのコンセプトを固めるためにニューヨーク・ブルックリンを視察

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