【太市氏へのオマージュ】かつてのカリスマブームを牽引した表参道のサロン『Side Burn』で紡がれた、知られざる師弟ストーリー。

 

 

昨年10月14日に急逝した表参道『Side Burn』(サイドバーン)の代表・太市(たいち)さん。1995年にサロンを立ち上げて以来、強烈なクリエイティブマインドで美容業界を席巻。カリスマブーム立役者の一人として、ヘアカタログやファッション誌のヘア特集で次々に斬新なスタイルを発信し、実験的で独創的な表現力は多くの美容師を魅了していました。そんな太市さんの写真を見て憧れていた一人の少年が、現在の『Side Burn』を支えている奥川勝広(おくがわかつひろ)さんです。太市さん不在のサロンの今と、太市さんへの想い、今後の展望などを奥川さんが語ります! 

 


 

プロフィール
太市 たいち

1962年、福島県出身。1995年表参道にSide Burn設立。1998年JHAグランプリ、ロンドン審査員賞ダブル受賞。美容師だけの活動にとどまらず、写真家、ミュージシャン、エッセイスト、映画制作、生花などマルチに活躍。業界に新風を吹き込み、多くの美容師からの人気を集める。2021年10月14日、急逝。

 

 

「人」にフォーカスしたデザインを作る太市イズム

 

太市さんが倒れたのは突然のことでした。ある日、太市さんが出勤しないなと思って。僕は営業中に急逝の知らせを受けたのですが、動揺しつつも、いつも通りに営業を続けていました。

 

 

サイドバーンは太市さんの存在があまりにも大きかったので、僕は今でも太市さんが代表という気持ちでいます。当初は「お店を守らなければ」という想いで不安もありましたが、太市さんのお客さんは全員通い続けてくれているんですよ。僕ともう一人のスタイリストの2人で担当しています。うちはスタッフとの距離感が近いので、お客さんはそういうところも含め、サイドバーンを丸ごと好きでいてくれているんでしょうね。以前と変わらずに営業していくことが、既存のお客さまにとってもいいのかなと思っています。太市さんイズムの「人とデザイン」というコンセプトは、守り続けていきますよ。

 

 

>サイドバーン入社も視野に入れて上京

 

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